なぜ!「新型ノア・新型ヴォクシー」は「新型ステップワゴン」より遥かに納期がかかるのか?決定的な問題を分析してみた(コロナ・半導体不足・ウクライナ問題だけが理由ではありません)

なぜ、ノア・ヴォクシーは、
ステップワゴンより、はるかに納期がかかるか

コロナ、半導体不足、ウクライナ問題だけではありません。
決定的な理由はこれです

世界的な資材・半導体不足で
様々な製品の製造に影響がでている昨今です。
特に自動車業界では、
目に余る納期遅延が発生しています。

ノア・ヴォクシーを契約された方は
ご存じのこととおもいますが

最上級グレードのS-Zであっても
ほしい装備のほとんどがメーカーオプションであり
結局あれもこれも付けて自分好みの車となり
契約にいたります。

ここで魅力あるメーカーオプションを紹介します
・パノラミックビューモニター
(PVM)(アラウンドビュー)
・ブラインドスポットモニター
(BSM)(後方接近警報システム)
・アダプティブヘッドライト
・パワーバックドア
・二列目シート(オットマン)
などなど

一方、ステップワゴンの最上級グレード
「eHEV PREMIUM LINE」 では
上記に相当する装備は、標準装備されています

ここに、長納期の潜在的原因があると
考えます。

ピントくる方も多いとおもいますが、
ノア・ヴォクシーの場合
S-Z 1グレードでありながら、
ほしいオプションの組み合わせ方により
膨大な数のグレードが存在するに等しくなります。

メーカーとしては当然、オプションが決まらなければ
生産体制に入ることはできません。
顧客としては、
前もって予想されるオプションの組み合わを見込んで
一定数の車両を製造しておいておけばいいのに
と思いますが、

それを許さないのが
トヨタの厳格なシステム「ジャストインタイム」です

「ジャストインタイム」のシステム下では
「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」
「部品在庫をかかえず」「受注が入ったら部品発注」し
「生産する」徹底した利益優先の部品調達生産システムで管理されています。

確かにこのシステムでは、部品在庫をかかえないため
部品を貯蔵する大型倉庫が不要であったり
保管管理する要員にかかる費用も不要なため
コスト縮減には多大な貢献をするシステムです

しかしながら、資材調達が非常に困難な昨今
このジャストインタイムが、
生産現場と販売現場に対し大きな足かせと
なってしまっています

注文が入ってからの調達開始では、
当然のことながら、即座に部品供給できるはずがなく
結果として生産ラインへの部品供給が滞ってしまいます。
それに追い打ちをかけているのが、
想定外の不良の山ということです。
仕上がった部品が全く使い物にならず、
挙句の果てには、リコール調査のため
生産ラインを止める始末です。

一方、ステップワゴンにつきましては、
先に述べましたとおり(比較表参照)
ほしいオプションのほとんどが標準装備されているため
顧客のカスタマイズを待つことなく
想定売数量の一定数を前もって生産しておくことが
可能となります。

結論といたしまして
ノア・ヴォクシーについては、
ほとんどの装備が、メーカーオプションであるが故
先手先手の生産工程への送り込みが
難しくなっていることが原因となります。

資材不足の昨今
ジャストインタイムの生産方式下では
様々な装備をオプション化せず、標準装備化することが、
少しでも早く、お客様へのもとへ車両を届けられる
方策であると考えます

契約者の多くは、現在のトヨタに対して大きく失望しています。
早急に、顧客目線に立った
責任ある見直し対応をお願いしたいと思います。

By まこメイパパ

Posted by asami