トヨタSUV戦略の妙!!! ヤリスクロスの魅力と“次の一手”を読む

怒涛の新型ラッシュでSUVラインナップを拡充させまくっているトヨタ。そんな中にあって、(前々からそのウワサはあったものの)今年4月に彗星の如く表れ、関係者の度肝を抜き去りながら登場したのがヤリスクロスだった。 8月末に発売開始されてから早くも累計受注3万台を突破する見込み(9月末時点)だというから、トヨタの戦略眼には恐れ入るばかりだ(こんなにSUVばっかり増やしてどうするの、なんて言ってましたが)。 ここでは、ヤリスクロスの魅力とともに、トヨタのSUV戦略の妙を見つめてみたい。次の一手も見えてくる!? ※本稿は2020年9月のものです文:ベストカー編集部/写真:TOYOTA、ベストカー編集部初出:『ベストカー』 2020年10月10日号 8月31日のデビューから早1ヶ月が経ったヤリスクロス。その名が示すように、コンパクトカー、ヤリスのプラットフォームをベースに開発されたコンパクトSUVだ。 走りのよさはプロトタイプの試乗で確認済みだが、ヤリス譲りのカッチリした正確なハンドリングを味わうことができ、スポーティさとともに、安全性の高さも実感させられた。 ボディサイズは全長4180mm、全幅1765mm、全高1590mm。5ナンバーサイズのヤリスに対し3サイズすべてが拡大され3ナンバーサイズとなっている。 トヨタSUVラインナップの中ではライズよりも大きく、C-HRよりもひと回り小さいサイズ。他社のSUVだと、CX-3やヴェゼル、キックスなどと近いサイズである。 パワートレーンはヤリスと同じで、直列3気筒1.5Lハイブリッドと1.5L NA。 両パワートレーンにFFと4WDが設定されているのだが、ハイブリッド車は後輪をモーターで駆動するE-Four、ガソリンエンジン車はいわゆるオンデマンドタイプで、路面状況に応じて3つの走行モードを選択できる「マルチテレインセレクト」を搭載。 E-Fourには悪路や雪道での脱出性を高める「TRAILモード」を備え、高いトラクション性能を引き出す。 ヤリスでは、コンパクトさを重視したことで後席居住性や荷室容量に割り切った部分を感じたが、ヤリスクロスは全長が240mm延長されたことで、特に荷室奥行きが大幅に拡大されたのがポイント。 荷室奥行きはヤリスの630mmから820mmへ、荷室幅は1000mmから1400mmへ、荷室高は830mmから850mmへとそれぞれ大きくなっている。後席は頭上スペースが広がったことで、ヤリスより開放感を感じる。 後席は4:2:4に分割可倒するので、多彩な荷室バリエーションを展開できる。センター部のみを倒せば長尺物を効率よく積載できるし、後席をすべて倒せば自転車も積載可能。 ちなみに後席の居住スペースはルーフが伸びているぶん、ヤリスより開放感がある。荷室幅はヤリスの1000mmに対し1400mmと広く、ゴルフバックを積むのにも困らない。 最廉価のX“Bパッケージ”を除く全グレードで最新のトヨタセーフティセンスを標準装備。 夜間歩行者検知、昼間の自転車検知に加え、右折時の対向直進車、右左折後の横断歩行者も検知対象とする最新レベルのもの。 このほか、前方に障害物があるのにアクセルが過度に踏み込まれた場合の加速抑制機能や、衝突回避操舵支援なども装備される。 価格は179万8000円からで、売れ筋となりそうな1.5G(FF)が202万円、ハイブリッドG(FF)が239万4000円で、価格帯は絶妙にライズ~C-HRとオーバーラップしながら中間域となっている。 C-HRよりもクロカン志向で新しい選択肢ができたことで、ますますトヨタのSUV選びに悩みそうだ。 下の図表に示したように、トヨタのSUVラインナップは、まさに水も漏らさぬ網の目のごとく急速に充実度を増している。 特にここ1~2年の間にコンパクトクラスのSUVが相次いで投入され、図表中の「左側」が特に充実してきた。 ここにさらに新たに投入されたのが今回のヤリスクロス。ボディサイズは全長4180mm、全幅1765mm、全高1590mmで、ライズとC-HRの間を埋める。 タウンユース寄りのC-HRは最低地上高140mmなのに対し、ヤリスクロスは170mmで、4WDシステムもより悪路向きで、性格は対照的なのだ。
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Posted by asami